【娘への手紙】アートとサイエンスの家系

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大学の写真を、ありがとう。

ブログに使いますね。

またひとつ、執筆する楽しみが増えました。

あなたの撮影する写真は、あなたの視点なのですね。

日々美しいものを見ていることがわかって、嬉しいです。

 

秋に、あなたに縁のある木島家の、木島桃村のデザインを画廊に飾ります。

桃村は、明治の日本画の大家・木島櫻谷の弟です。

桃村は工芸デザインと日本画に優れた若者でしたが、21歳の若さで世を去ります。

あまりに早いですね。

その若さでも、大家も瞠目するような傑作を残しています。

亡くなった原因は、突然に体を悪くしたようです。

若く優秀な人は、自分で気づかない間に、仕事に根を詰めすぎるのかもしれません。

365日勉強し続けるあなたを見ていて、そう感じざるを得ません。

 

木島さんも、あなたの家も、京都の千總という、老舗呉服店と縁があります。

櫻谷・桃村の兄である嘉一郎氏が、千總に勤めています。

あなたの高祖父の秀太郎も、千總にいました。

そのご縁で、嘉一郎に、あなたの高祖父の妹・はなが嫁ぎます。

ここで、興味深いことがあるのです。

親戚同士、木島さんの家も、あなたの家も、芸術と科学、どちらかに優れた人が多いのです。

想像でしかありませんが、美を探求する魂と、自然科学を探求する魂は、同じ質を持っているのかもしれません。

あなたが中学生のときに、「私は正解するよりも、美しい数式を探したい」と言いました。

学校のテストは、正解さえすればいいのにと思いましたが、あなたは、数学も科学も、勉強している中では、一番美しい科目だと、熱心に教えてくれましたね。

「私は美しい学問をしたい」

そういう進路の選び方もあるのかと、驚きました。

ですが、実はお母さんも、ビジネスの勉強をしていて、「美しいビジネスがある」ということを、感じ始めてきました。

美しいと気づいた瞬間に、感動がありますね。

感動すると、心が澄んでいきます。

ですので、あなたにこれからも、アートを学んで欲しいと願っています。

いかなる時も、美を見失わないように。

澄んだ心で、世界を見続けてくださいね。