【娘への手紙】大理石の光

イエール写真

薄い大理石の壁でできた図書館があると、あなたが教えてくれました。

それを聞いて、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂にある、ミケランジェロのピエタの、内側から光を放つ美しさ支える石へ本当に光を通して、まさか壁にしてしまうなんてと、驚きました。

図書館の外観の写真も、送ってもらいましたね。

また使いますね。

 

「美しい数式」から、これまでに見た「圧倒的に美しい」と感じたものについて、考えていました。

前出したミケランジェロの彫刻《ピエタ》も、その1つです。

ピエタは、聖母マリアが、十字架から降ろされたキリストを抱く場面を描いています。

ミケランジェロが、まだ20代前半に制作したと言われていますが、あなたと同じくらいの年齢ですね。

そんな若さで、ここまでの表現ができる精神性は、想像を絶します。

ミケランジェロは、ダンテの『神曲』を愛読していたのだとか。

あなたは読みましたか?

私もミケランジェロと同じく、20代に読みました。

ボッティチェリが、ドミニコ会の修道士・サボナローラに傾倒して、華やかな画風を封印したことを調べていた時期に、『神曲』を手にしました。

画家は宗教をいかに解釈するかで、その処遇も変わりました。

教会と対立した場合、絵を破棄されたり、加筆させられたりします。

芸術を宗教がコントロールしようとしていたのです。

今の日本では、どうでしょうか。

私たちは、宗教を自由に表現できる国に住んでいるでしょうか。

禁止される前に、無意識でやめてしまうように、誰かにコントロールされていないでしょうか。

あなたと話してみたいテーマが増えました。