【娘への手紙】知ること、愛すること。

IMG_20161012_151410

写真はあなたの通学路で撮影したものなのですね。

ここは図書館でしたか?

近くに図書館が2つあると言っていましたね。

ゴシック様式の天井が、美しいです。

 

昨日はシンボルについて、あなたと、「シンボルの意味を知らないと、大問題が起こることがある」と話しました。

あなたが話したように、戦争にちなんだシンボルを公共の場に描くと、他国でも、大問題になります。

知らなかったということでは、済まされないでしょう。

知らないから罪はないと開き直る人は、愛を欠いた人のように見えます。

ドイツの小説家ヘルマン・ヘッセの本に「知と愛」というタイトルがあるのですが、知ることを放棄したときに、悲劇は起こることを、多くの国が経験していますね。

戦争や紛争だけではなくて、身近な人とも、相手を知る努力を放棄した途端に、友好的な繋がりが切れてしまうこともあります。

異質と感じるものを、知ろうとする態度は、普段から身につけておくべきでしょう。

他者に対して、愛のある態度とはどういうものか、考えています。

ですから、旅行先で、必ず美術館と博物館に訪れる習慣を、あなたも身につけていてくれるのが嬉しいです。

アートは、その国の歴史を、深く掘り下げて、表現しています。

芸術家の描く像は、画家だけではなく、その時代に生きている人の無意識を、滑稽で大げさな姿を借りて、曝け出していることがあります。

表現を少しずらしています。

そういうものを見つけられますか?

一番に伝えたい思いは、ストレートに表現されるとは限りません。

真実をそのまま描いているものは、歴史の闇に消えることもありますよね。

それは、どの時代も同じように思います。

 

研究が大変なようですが、あなたの顔を見ていると、とても穏やかに過ごしているように見えます。

心は顔に出ます。

きっと研究が、とても好きなのでしょう。

心配しないでおきますね。