【娘への手紙】受け継ぐ人

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アイビーリーグに憧れて、入学することは、とても良いことね。

「子供を優れた大学に入れたい」と、子供が幼い頃から親がレールを敷くことに、不快感を抱く人もいますね。

ですが、素晴らしい環境で学ぶために、家族で協力し合うことは、私には当たり前の努力に思えます。

私もご先祖様から、美術のレールを敷いてもらいました。

バレエ、音楽を習わせてくれて、学生時代に、高価な絵の具を好きなだけ買わせてくれた親の力は、本当に大きかったと思います。

貴重な経験ができるのも、その恩恵です。

自立心を育てるために、放任もいいのですが、私は手をかけて育てることも、良い子育てだと実感しています。

手をかけて、最終的な決定は、あなたに任せていましたね。

 

これは美術の世界も同じです。

美術も、受け継ぐ人がいないと、技術が廃れて、あっという間に、世の中から消えてしまいます。

雲肌麻紙や三千本膠が、これまでと同じものが物が手に入らなくなりました。

買う人も少ないでしょう。

これまでと同じような感覚で絵が描けなくて、ちょっと困っています。

 

そういえば、京町屋に住むこともそうですね。

冬は寒くて、暖かい家に引っ越したくなります。

それでも、京町屋の繊細な美しさを受け継いでいきたいと感じます。

京都で育まれた美への憧れが、私の根っこにあるのでしょう。

ここに住み続けながら、まだ京都は、憧れの地です。