【娘への手紙】美の力

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とっても美味しそうね。

「これは何ご飯?」と聞いたら「パンご飯」と答えてくれる、あなたのオチャラケ日本語は、相変わらず健在ですね。

海外で生活している時間が、長くなってきたから、あなたがアメリカにいることの方が、自然な感じがします。

 

昨日は空海について書かれた本を読んでいました。

密教美術は、日本では人気があります。

特に曼荼羅は、美しいものが残っていますよ。

『大日経』をもとにした《胎蔵曼荼羅》。

『金剛頂経』をもとにした《金剛界曼荼羅》。

立体曼荼羅では、京都の東寺が有名です。

空海の活躍した、奈良時代の末期から平安時代初期では、白鳳・飛鳥時代までの、渡来人が作った様式に倣わずに、1本木の丸彫りで、ふくよかな太ももに衣の襞が細やかに沿う、色っぽい彫像が残っています。

肉体が、わりと生生しいのよ。

空海はヤンチャだったらしいから、そのエネルギーが仏像にこもっているのかもしれませんね。

 

宗教が美術と結びつくと、双方が大きな発展を遂げていくように思います。

キリスト教のカソリックもそうですが、ステンドグラスの薔薇窓の美しさに、信仰心を強くした信者もいるでしょう。

宗教の教義は哲学的ですが、信者は、哲学だけで救われていったのではないように思います。

美しいということは、大きな力を持っていそうですね。

 

あなたも、小学生の頃から、「美しい数式」に魅入られていましたね。

ふと疑問に思ったのですが、「正しい数式」は「美しい数式」でしょうか?

アートでは、正しさは、美しさとイコールではないのです。

あなたの感性が知りたいわ。

ぜひ、教えてください。