【娘への手紙】壁に貼り付けた宇宙

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歌麿の春画を見ていました。

人体のフォルムが本当に素晴らしいです。

春画は、デッサンが狂っていると言われますが、そんなことをチェックする余裕もないくらい、妖艶で、掴みたくなるような体が絡まっています。

男女の体を描くときは、デッサンよりも、至近距離で見た質感が表現されている方が、良い絵のように感じます。

 

昨日から、アビ・ヴァールブルクの、壁に貼り付けられていた絵画の写真が気になっていました。

様々な時代や様式の女性を描いた絵画の写真を並べて壁に貼り、それを見ながら、新しいゲシュタルトを発見しようとするのです。

絵だけでなく、写真もあります。

歌麿の絵を見ながら、この横に、ベルニーニの《聖テレジアの法悦》の写真を並べたいと思いました。

襞の情感が、よく似ている気がして。

襞にも、正気があるように感じます。

時代も、国も違うのに、私にとっては似ている絵です。

 

似ているようで、まったく違うものも、ありますね。

昆虫の世界では、ゾウムシの形をしているのに、ゾウムシに分類されないものもいるとか。

形象で判断したら、分類を間違える虫がいるなんて。

不思議です。

そういえば、歌麿の絵でも、女性のような若衆が描かれています。

男装をしていた女性もいたそうですよ。

ヴァールブルクのように、私も、世界中のあれもこれも全部を壁に貼り付けて、大きな視点で見てみたいものです。

この世の不思議が、まだ少しは、分かるようになるでしょうか。