【娘への手紙】降ってくる絵。

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花が咲いているのは、何の木かしら?

ウツギ?

ここはきっと大学の構内ね。

雨上がりのレンガの色が、いい感じ。

 

ジャンル分けについて書きましたが、それはあくまでも、アカデミックな分類です。

画家としての、私の分類は、ちょっと違います。

「降ってくる作品」

「降ってこなかった作品」

水彩で描こうが、岩絵の具で描こうが、具象だろうが、抽象だろうが、

「その絵が、降ってきた絵だったか」

「降ってこなかった、絵の前で、描き方を考えた絵だったか」

で、ぜんぜん違うのです。

この話が通じる作家さんと、まったく理解できないという作家さんがいるのですが、私は降ってくる作家です。

まるで天から指示を受けている感じです。

「次はこの色を塗りなさい」

「その次はここに箔を貼りなさい」

勝手に、頭の中に指示が届く感覚です。

こういう感覚がない絵は、とても描きにくいの。

「降ってきた絵」は、体がついていけないほど、次々と指示が出されて、あっという間に仕上がっていくのだけれど。

無意識を活用して、その世界観を描いたシュールレアリズムとは、ちょっと違うのです。

 

そういえば、あなたも「数式は、答えが先にわかって、あとで式を当てはめることがある」と言っていましたね。

答えがすでにあるという感覚は、そんなに不自然に感じません。

もしかしたら、答えを探しながら、未来へ到達するという方法は、人間の脳にとって、そこまでポピュラーではないのかも?なんて考えたりしています。

答えが先にあって、正解を知ってしまうからこそ、その方法を探して生きているように思います。