【娘への手紙】床の間の光

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この写真は、どこの?

夕焼けは、どこの海でも、きれいね。

静かな海の夕焼けは、小さな頃に遊んだ、鹿児島の海を思い出します。

 

今日は、台風で延期だった展覧会の初日でした。

古い町家は、台風で家が揺れます。

すると天井から煤が落ちてくるの。

絵を露出展示で見て欲しいので、ガラス・ケースに入れていません。

煤が絵を汚さないように、休んでいたのです。

 

画廊なので、床の間にスポットライトを入れています。

変よね。

床の間に、スポットライトなんて。

神様のいる場所を照らしてしまうのは、心理的に抵抗があります。

それでね。

お客様に、床の間の前に座っていただいて、スポットライトを照らした絵と、消した絵と、両方を見ていただいています。

色の見え方が、ぜんぜん違いますよ。

自然の光だけで見ると、胡粉の白が、内側から光るのよ。

スポットライトを照らしたときは散漫だった構図が、ぐっと引き締まります。

胡粉の光のある場所が、本当はメイン。

そこだけに目がいくように、画家は描いているの。

スポットライトを照らすと、違う場所が目立つから、不本意でしょうね。